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葬儀の日までの遺体の保存方法は?葬儀のまで日数があるけど大丈夫?

家族が亡くなってまず決めなくてはいけないのは、故人をどこに安置するのかという事です。亡くなった人が親だった場合、故人の自宅や家族の自宅などが候補にあがるでしょう。

故人の自宅に安置するのは、故人を住み慣れた自宅に帰してあげることができ、良い供養になるかもしれません。

また家族の家に安置することができれば、家族がにぎやかに暮らしている家に行け、故人も喜ぶかもしれません。

しかし、自宅に帰ることが難しい場合はどうしたらよいのでしょうか?

また自宅に安置した場合、そのまま寝かしておいて大丈夫なのでしょうか。自宅で安置する場合の注意点はあるのでしょうか?

ということで、今回は通夜と葬儀が行われるまでの遺体の保存方法について紹介させていただきます。

目次

故人の安置の場所はどこにする?自宅安置は注意が必要!

家族が亡くなって葬儀屋に連絡すると聞かれるのが、どこに安置するのかです。葬儀の日までそのままというわけにはいきません。安置できるところまで移送しなくてはいけません。

自宅で亡くなったのであれば、そのまま安置することがほとんどではありますが、病院や施設などで亡くなった場合は場所を移します。式当日までそのまま安置させてもらうのは不可能です。

安置のできる場所としては、自宅・葬儀屋さんの霊安室などがあります。

自宅での安置のメリットデメリット

自宅への安置をする時の利点は、故人を長年住み慣れた家に帰してあげることができるという事と、ゆっくりと家族だけで最後の時間を過ごすことができ、好きな時間にお線香をあげたり顔を見たりしながら過ごすことができるというところです。

しかし、注意しなくてはいけない点もあります。自宅に故人だけ残すという事は出来ないという事です。

よくあるのは故人だけを実家に残し、子供たちは自分の家に帰るということ…。誰かしら家で故人と過ごしてください。

また夏場の自宅安置では部屋の温度に気を付ける必要があります。故人の体には腐敗を抑えるため、ドライアイスを使い処置をしますが、部屋の温度が高ければドライアイスはすぐに溶けてしまいます。夏場の自宅安置はエアコンのある部屋へ安置が可能かという確認が必要です。

葬儀屋での安置のメリットデメリット

葬儀屋さんの霊安室への安置の利点は、故人をしっかり冷やしてくれる設備が整っているため、季節関係なく安心して預けることができるという事です。

通夜まで日にちが空いてしまっても、冷蔵設備とドライアイスで腐敗を抑えることができます。また毎日葬儀スタッフが確認をしてくれるということも利点でしょう。

注意点としては、泊まって故人と過ごすことができない所もあるという事です。専用の部屋ではなく、一つの部屋に何名か預かるという場所の場合は、泊まることは難しいでしょう。

またお線香や拝顔に関しても、ほかの家族と時間が重ならないように、他のお客さんの式の時間は避けるなど制限も多い事があります。

どちらにも良い点・悪い点はありますが、家族にとって何を優先することで負担が少なくなるかを考えきめるとよいかと思います。

遺体はどう変化する?変化してしまったら?

葬儀屋さんは火葬が行われる日まで、なるべく変化がおこらないように注意し、遺体の取り扱いをします。

しかし、どうしても変化を止めることができないことがあります。では、どのくらいの時間で変化が始まり、どのような変化がおこるのでしょうか?

死後の遺体の変化のことを死体現象といいますが、死後血液循環が停止することで、血液は体の下へと移動することで上になっている部分の皮膚は蒼白します。

血液がたまっている下側には、20~30分で死斑と呼ばれる斑点が現れ、死後2時間たつ頃には死後硬直がおこります。死後20時間たつ頃には死斑が固定し、硬直も最も強くなります。その後は腐敗が強まるため、硬直は解けていきます。

腐敗は消化器系から始まるのですが、ガスが発生し全身が膨らんできたり、暗赤褐色に変化したり黒くなったりと、見た目に分かる変化がおこります。

変化してしまうのは止めることはできません。ではその変化を家族やお別れに来てくれた人たちに、どのように感じないようにみせるのか…。

それは納棺の際に死に化粧をします。その化粧は男性も女性も行う事で、男性は髭をそり、男性でも女性でもファンデーションで顔色を整え、女性は口紅を塗ります。

もちろん亡くなってから時間がたちますので、生前同様の姿とは言えませんが、顔色の変化など色が変わっていることを目立たないように務めてくれるのです。

また納棺師さんによって体内のガスを出し、全身の膨らみを軽減させる処置を施してくれる事もあり、お別れ前の処置は大切な項目になってくると言えます。

遺体の保存方法に種類がある?遺体が腐敗しない方法は?

人は誰でも亡くなると腐敗が始まります。これは仕方がない事です。通夜・葬儀の日までは亡くなる前の状態で、来てくれた方にお別れしてもらいたいというのは、どの家族も願う事でしょう。

では遺体の保存にはどのような方法があるのでしょうか?

通常亡くなって葬儀屋さんに連絡を入れると、故人への処置としてドライアイスを当て冷やします。ドライアイスで冷やせば腐敗しないという事ではありません。あくまでも遅らせるということ…。

顔色が変わってしまう事もあります。その場合納棺の際に化粧をして顔色を目立たないようにしてもらいます。

腐敗の進行具合は人によって違ってきますので、何日間は大丈夫と明言することはできません。

通夜と葬儀までの日程が延びてしまった、という時に腐敗を気にせず過ごす方法が1つあります。それはエンバーミングという方法です。

エンバーミングとは何か、それは体内の血液を抜き代わりに防腐剤の液体を入れるというものです。聞いたことが無い人も多いかもしれませんが、実は土葬を行っている国ではエンバーミングをするのが一般的と言われています。

エンバーミングは資格取得をしたスタッフによって行われます。エンバーミングをした故の見た目は色付きの防腐剤を入れるため、つややかな血色の良い肌になり、まるで眠っているようです。

また亡くなると気になる匂いも軽減されます。エンバーミング後はドライアイスも必要なくなります。

しかし、エンバーミングは血液を抜き防腐剤と入れ替えるをするため、メスを入れるので抵抗のある家族は多いでしょう。

またドライアイスに比べて費用が掛かるという面も、簡単にやると決めることのできない理由の一つとなるでしょう。

夏場である・日にちが伸びてしまうという事であれば1つの方法として考えるのもいいと思います。

まとめ

大切な家族との最後のお別れの場である通夜と葬儀、できることなら亡くなる前の姿で縁ある人と最後対面してほしいですよね。

それは家族の願いですが葬儀屋さんの願いでもあります。その為に遺体の変化が少しでも抑えられるよう、葬儀屋さんは様々な方法を考え処置していきます。

家族は故人の変化にショックを受けることも少なくありません。誰でも大切な人が変わっていく姿は見たくないのですから…。

その為に、家族は安置の場所や保存の仕方をしっかり葬儀屋さんと相談し、故人の為に考え決めていく必要があります。

ドライアイスでの保存もエンバーミングでの保存も、それぞれに良い点も悪い点もあります。どちらを選ぶのも家族が故人を思っての選択です。どの選択をしても正解なのだと言えます。

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